
「毎朝『10レース中9レース的中』。ほう、景気のいい報告だな。で、全部買ったらどうなった?」
「37レースを各100円で買うと、41,500円で29,550円が戻ったよ。当たってるのに、減ってるね……。」
結論
よく当たります。そして、よく当たるのに負けています。37レースで的中率75.7%は、批評した5アカウントの中でいちばん高い数字です。それでも回収率は71.2%で、41,500円を使って戻ったのは29,550円。12,000円近くが消えています。
理由ははっきりしています。当たった28回のうち19回は、当たっても赤字(トリガミ)です。毎朝「◯レース中◯レース的中」と的中率を報告していますが、その的中の7割近くは財布を減らす的中です。「当たる予想」と「儲かる予想」はまったく別物だということを、このアカウントの数字はいちばんわかりやすく見せています。
どんな予想か
毎朝7時ちょうどに、その日の「厳選」9〜10レースを1本の記事にまとめて出します。題名は毎日「【無料】◯月◯日 競艇予想|厳選10レース・1点に絞るなら」の形で、プロフィールでは「厳選レースの自信の1点と、展開別の買い目」をうたっています。
1レースの中身は3層です。いちばん上に「🎯 1点に絞るなら」の1点。その下に「本線」の4点。さらに「相手が入れ替わるなら」「2号艇が前に出るなら」などの展開別の買い目を足して、合計9〜12点(平均11.2点)。37レースすべてに「相手が入れ替わるなら」が付き、半分(18レース)には1号艇以外が先頭に立つ形まで足しています。
買い目の92.3%は1号艇が1着の形です。記事の冒頭には前日の結果として「評価対象◯レース中◯レース的中」「1点に絞るなら:◯レース的中」が毎日載ります。
数字で見る(10/20〜10/29・37レース)
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 回収率(1点100円) | 71.2% |
| 的中率 | 75.7%(28/37) |
| 投資 → 払戻 | 41,500円 → 29,550円 |
| 1レースの平均点数 | 11.2点 |
| 当たっても赤字(トリガミ) | 19回(的中28回のうち) |
| 最大の払戻を除いた回収率 | 63.3% |
| 最長の連続ハズレ | 3レース |
| 締切の何分前に公開(中央値) | 538分前(最短 93分前) |
| 的中したときの払戻(中央値) | 750円 |
| 買い目のうち1号艇が1着の形 | 92.3% |
| 1号艇が勝ったレースの回収率 | 81.3%(27/29的中) |
| 1号艇が負けたレースの回収率 | 35.9%(1/8的中) |
| 同じ期間の全アカウント平均の回収率 | 76.7% |
| 回収率の順位 | 3位/5アカウント中 |
回収率は、記事の買い目を全部1点100円で買ったときの払戻÷投資です。100%を超えればプラスです。
最大の払戻は 10/25 宮島11R の3連単(2-1-3)で、11点買いに対して 3,300円 でした。
看板と実際
「前日の結果」の数は正確です。 10/28・10/29・10/30 の記事に書かれた前日の的中数(9/10、5/8、7/9)と「1点に絞るなら」の的中数(3、0、1)は、こちらが公式の結果で数えた数字と一致しました。ごまかしは見つかりません。ここは正直に評価します。
ただし、報告しているのは的中率だけです。 回収率はどこにも書かれていません。そして、このアカウントでは的中率と回収率がまったく連動しません。いちばん分かりやすいのが10/27です。本人の報告は「10レース中9レース的中(的中率90%)」。同じ日の回収率は58.1%で、4日間で最も悪い日でした。「よく当たった日」がいちばん負けた日です。的中率だけを毎朝見せる報告は、数字としては正しくても、読者が知るべきことを伝えていません。
「自信の1点」は37回中6回しか当たっていません。 「1点に絞るなら」だけを1点100円で買うと、3,700円が2,820円になり、回収率は76.2%です。的中率は16.2%。「自信の1点」と呼べる精度ではありません。
「厳選」は毎日9〜10レースです。 記録した4日すべて、レース数は9か10。その日の番組を見て絞った結果というより、毎日同じ量を出す形式です。
負けの構造
負け方は1つの式で説明できます。1レースの平均投資は約1,120円。元を取るには、的中1回あたり平均1,482円の払戻が必要です。実際の平均は1,055円。必要な額の7割にしか届いていません。払戻の中央値は750円で、11点・1,100円を使ったレースで750円が戻る、というのがこのアカウントの「よくある的中」です。
なぜ配当がこれほど低いのか。買い目のほとんどが「1号艇が逃げて、2・3号艇が続く」形で、当たるときは人気どおりの決着だからです。1号艇が勝った29レースでは27回当たっています(的中率93%)。それでも回収率は81.3%。軸が当たり、ほぼ全部当てても、2割負けます。 1号艇が負けた8レースは1回しか当たらず、回収率は35.9%でした。
点数を足すほど悪くなるのも数字に出ています。買い目を層に分けると、「本線」の4点だけなら回収率75.3%、その下に足している展開別の買い目(1レース平均7点強)は68.9%。保険のつもりで足した点数が、全体の足を引っ張っています。3層の中でいちばんましなのは「1点に絞るなら」の76.2%ですが、それでも100%には遠く届きません。
まとめると、「当たりやすい形を広く押さえる」ことで的中率を上げ、その代わりに1回の的中の価値を自分で削っている、という構造です。的中率75.7%は、この構造が生んだ見かけの強さです。
良いところ
- 公開が早い。 毎朝7時に出ていて、締切の中央値538分前、最短でも93分前です。締切直前の駆け込み公開はありません。読者は落ち着いて検討できます
- 報告が正確。 前日の的中数は、こちらの集計と一致しました。数字を盛る報告をしていないのは、ほかとはっきり違う点です
- 記事の形が整っている。 どのレースも「1点」「本線」「展開別」が同じ順に並び、何点買えばいいかが「推奨◯点」で明記されています。読み取れなかったレースは0件でした
場・券種・日ごとの成績
| 場 | レース | 的中率 | 回収率 |
|---|---|---|---|
| 丸亀 | 5 | 100.0% | 80.0% |
| 津 | 4 | 75.0% | 68.4% |
| 大村 | 4 | 75.0% | 35.9% |
| 鳴門 | 3 | 66.7% | 36.3% |
| 三国 | 3 | 66.7% | 101.4% |
| 唐津 | 3 | 33.3% | 40.6% |
| 蒲郡 | 3 | 66.7% | 76.3% |
| 桐生 | 3 | 66.7% | 27.4% |
| 日付 | レース | 的中率 | 回収率 |
|---|---|---|---|
| 2026-10-25 | 10 | 70.0% | 81.9% |
| 2026-10-27 | 10 | 90.0% | 58.1% |
| 2026-10-28 | 8 | 62.5% | 84.6% |
| 2026-10-29 | 9 | 77.8% | 61.8% |
判定
記事どおりに全部買うのはやめるべきです。 37レースで回収率71.2%、的中の7割近くがトリガミという結果は、「よく当たる」体験と引き換えにお金を減らし続ける買い方です。毎朝の「◯レース中◯レース的中」は、回収率を伴わない限り、買う理由になりません。
使うなら、展開別の買い目は切り捨てて、「本線」か「1点に絞るなら」だけを見る方がまだましです(75.3%、76.2%)。ただし、それでもマイナスです。「1号艇が逃げるか」を確かめる材料として読むくらいがちょうどいいでしょう。
本人に求めたいのは1つだけです。毎朝の結果報告に、的中率と並べて回収率を載せてください。それだけで、この予想の本当の姿が読者に伝わります。
記録は4日・37レースです。日数が増えたら数え直します。
二人の総評
「報告の数は正確だった。そこは認める。ただ、的中率だけを毎朝並べるのは、財布の話を半分しかしていないのと同じだ。」
「当たったかと、増えたかは、両方見ようね!回収率も一緒に載ったら、ぼくはもっと比べやすくなると思うな。」
この記事の数え方
- 期間は 2026-10-20 〜 2026-10-29。記事 4 本のうち、締切前に公開され、結果が確定したレースだけを数えています
- 買い目は記事に書かれたとおり、1点100円で全部買った前提です。払戻は BOAT RACE 公式の結果です
- 買い目を読み取れなかった記事(0件)と、締切後に公開された記事は数えていません
- 数え方の全文は 検証のしかた にあります
- 数字の誤りや反論は、ご本人からのご連絡で確かめて直します(マイページのメッセージから)
- 舟券は20歳になってから。予想は当たりを保証するものではありません